ストーカーの5タイプとは?それぞれの特徴について詳しく紹介

近年トラブルも増えており、法整備も進んでいる「ストーカー」について悩まされている方も少なくないのではないでしょうか。

ストーカートラブルの要因は、恋愛のもつれや全く見知らぬ人物からの被害、オンラインストーキングなど、多岐に渡るものになってきています。

この記事を読むことで、ストーカーの行動特徴の理解が深まり、トラブルを未然に回避できたり、適切に対処するための方法などのヒントになるでしょう。

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ストーカーの定義

警視庁の「ストーカー規制法」ページによると、以下の行為がストーカー規制法の対象となると記載されています。
つまり、以下の行動を特定の人物をターゲットとして、継続して行ってくる人はストーカーと定義できる可能性が高いといえます。

・つきまとい・待ち伏せ・押し掛け・うろつき等
・監視していると告げる行為
・面会や交際の要求
・乱暴な言動
・無言電話、連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS・文書等
・汚物等の送付
・名誉を傷つける
・性的羞恥心の侵害
・GPS機器等を用いて位置情報を取得する行為
・GPS機器等を取り付ける行為等

【参考】警視庁|ストーカー規制法

このような行為を現在進行形で受けている人は、すぐに警察に相談するのが望ましいでしょう。

ストーカーに男女差はある?

ストーカーになる可能性は、男女ともにあります。
国の調査によると「被害者の87.4%が女性」とあり、ストーカー行為を行う人のほとんどが男性とわかる一方で、一部女性によるストーカー行為があることもわかります。

【参考】内閣府|第6節 ストーカー行為の実態

その中で、ストーカー行為の男女差があるようです。
東京大学の研究で、ストーカー行為の男女差について述べられているものがありましたので紹介します。

ストーカー行為の男女差

ストーカー行為の中でも、男女でよくある行動に違いがあるようです。

男性のストーカー行為に見られる傾向

・じっと見つめる
・過剰な愛情表現のある手紙を渡す
・相手のプライベートな情報を手に入れる

女性のストーカー行為に見られる傾向

・行動を監視する
・じっと見つめる
・過剰な愛情表現のある手紙を渡す

このような、「電話や贈り物といった望まれない接触」「行動の監視」「被害者に関する情報収集」がストーカー行為の典型的な例といえるでしょう。

また、「男性は女性よりも贈り物や手紙を渡す傾向が高い」ようです。
もしもあなたが全く意中になかった異性から、突然贈り物をされた場合、少し気を付けた方がいいかもしれません。

【参考】東京大学|ストーキング関連行動に関する一考察

ストーカーの5タイプとは?

東京大学の研究を参考に、ストーカーの5タイプとその特徴について解説していきます。

①拒絶型

拒絶型のストーカーは、「親しかった仲が壊れた」ことをきっかけに発生することが最も多いといいます。
その目的として、「よりを戻したい」「よりが戻せない復讐」という思いが背景にあるようです。

ストーカーの中の割合としても最も多く、代表的なタイプといえます。交際相手との別れ際にトラブルを抱えている場合に、発生しやすいといえるでしょう。

◆拒絶型に見られる傾向

・元パートナーを尾行する。
・和解、または拒絶されたことへの復讐心。
・ストーキングで相手との関係を維持しようとする。
・相手の苦痛・被害に対しては無頓着。

②憎悪型

憎悪型のストーカーは、「過去に自分を侮辱した」と思われる人をターゲットとするタイプです。
あくまでも、ストーカー本人の主観になりますので、実際にターゲットの方が侮辱をしていない場合でも逆恨み的に行為が行われることもあるといえるでしょう。

◆憎悪型に見られる傾向

・ストーキングで恐怖と不安を与えるのが目的。
・自分が侮辱を受けたと思う相手に対しての仕返しとして捉えている。
・相手への嫌がらせにより、支配したという満足感を感じる。
・自分の行為を正しいと感じており、自分こそが被害者とみなしている。

③略奪型

略奪愛型のストーカーは、性的にターゲットをいたぶるということが目的で、ストーカー行為はその手段となっている特徴があります。
このタイプのほとんどが男性である傾向もあるようです。

◆略奪型に見られる傾向

・男性に多い。
・性的な攻撃をするための準備としてが多い。
・情報収集、リハーサル、観察、介入、実行の順番で行われる。
・対人関係において欠点がある人が多い。

④親しくなりたい型

「親しくなりたい型」のストーカーは、相手に対して幻想を抱いており、自分の欲望を一方的に押し付ける傾向があるようです。

たまに、「ストーカー相手を幻滅させるような行動をしたらいなくなった」というエピソードを耳にします。
「親しくなりたい型」のストーカーは理想像を押し付けるタイプのため、それが崩れることで行為が終わるきっかけになるのかもしれません。

◆親しくなりたい型に見られる傾向

・相手が自分に愛情があると信じ、関係構築したいという欲望がある。
・相手の反応を気にせずに行動し、自分の意思を押し通す
・相手に対して自分の理想を押し付ける。
・親密な関係者がおらず、ストーカー行為で孤独を解消しようとする。
・望んでいる関係は恋人関係だけでなく、親子めいた関係・親しい友人関係なども考えられる。

⑤相手にされない求愛型

相手にされない求愛型のストーカーは、コミュニケーションや恋愛スキルが大きく欠けている傾向があるとされ、関心を抱いた相手を一方的に付け回すという行動に出るとされています。

◆相手にされない求愛型に見られる傾向

・自分の気を引いた相手に対して、付き合う権利があると思っている。
・ターゲットにも好みやタイプがあるということには無関心、無頓着。
・告白やアプローチが成功しないことを理解できない、しない。
・アプローチは最初からしつこく、手段が的外れ。

ストーカーの5タイプに男女差はある?

上記のストーカー5タイプについて、どの程度の割合で多いのかデータを紹介します。
男女別にも傾向があるようです。

※このデータは東京大学|ストーキング関連行動に関する一考察内の数値をグラフ化したものです。

男女ともに、拒絶型のストーカー割合が最も大きいことがわかります。

拒絶型はストーカーの代表例と考えることができるでしょう。
拒絶型のストーカーは元々親しい間柄だったことも多いとされていますので、別れ際にトラブルが発生した場合、相手がストーカーになってしまうリスクがあるといえます。

また、女性については「相手にされない求愛型」「略奪型」はいなかったとされています。
一方的な好意を押し付ける「相手にされない求愛型」と、攻撃を目的とした「略奪型」は男性特有のストーカータイプです。

まとめ

ストーカーにも様々なタイプがあり、傾向もそれぞれ異なります。
特徴や傾向がわかることで、未然にストーカー化を回避したり、対処方法についてわかることもあるかもしれません。

ストーカーへの対処方法については、以下の記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。

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