別れさせ屋を利用した事実がばれてしまえば、大きなダメージを残すことも考えられます。
あなたが別れさせ屋の利用を検討しているなら、『どのようなケースでばれる可能性があるのか』、『ばれたらどうなるか』も知ったうえで、利用することをおすすめします。
本記事では、事例も交えてバレた場合にどのようなことが起こるか紹介します。
別れさせ屋の利用がばれる可能性
通常の依頼であれば、別れさせ屋がばれる可能性は非常に低いものです。
絶対とは言えませんが、それだけの技量をもった組織が担当する以上、細心の注意で行動します。別れさせ屋として営業していくうえで、『ばれないこと』、『知られないこと』が重要です。これが営業していくうえでの信用という看板にもなります。
だからこそ、利用がばれてトラブルに発展する可能性を考えてみましょう。
依頼側の不注意
専門家である別れさせ屋は、ばれないよう注意して行動します。ばれてしまえば、依頼は失敗に終わるからです。ところが、専門家ではない人物も絡んでいます。それが依頼者です。
依頼者は別れさせ屋ではありませんから、どうしたらばれるか、細心の注意ができない可能性が出てきます。
別れさせ屋と契約すると、書類を交わします。契約書を交わすことは重要ですが、これは別れさせ屋との関係をあらわす書類でもあるわけです。
たとえば夫婦のどちらかと別れたいために依頼したとします。この書類を家においてあれば、もしかしたら見られてしまう可能性があるでしょう。これは自らリスクを高めている行為です。
書類だけではなく、やり取りをスマホやPCでしており、履歴が残っているとします。履歴を残すことは大切ですが、第三者に見られる危険性も残るのです。
もっとひどい場合には、喧嘩をしたときに、そのままばらしてしまうケースさえあります。怒りの感情を抑えられなくなり、なにも考えずにばらすケースです。別れさせ屋に依頼したのですから、このような状況はありえないと思うかもしれません。しかし、現実的に起こるものなのです。
悪徳業者
別れさせ屋に依頼するとき、依頼者から見ると善良な会社であると考えます。悪徳業者に依頼しているなど、考えるわけではないのです。
悪徳業者を利用すると、行動は粗く正確性を欠きます。違法なことでも平気で行う悪徳会社も多く、いろいろな情報がリークしやすくなるのです。
情報管理が雑なのも悪徳業者の問題で、不自然な形での接触も平気で行います。経験も少なく、別れさせ屋としての組織体制もできていません。ひどい場合には、ばれてしまったから、これで終了しますと平然で伝えてくることさえあるのです。
もちろん、費用は返ってきません。それどころか追加費用を請求するような悪徳業者さえあるのは、別れさせ屋を使ったという、どこかで後ろめたい気持ちに付け込んでくるからです。
問い詰められばらす
依頼者のミスや悪徳業者にも関連しますが、ターゲットがどこかで不信感を覚え、問い詰めてきてばらしてしまうケースです。喧嘩して話すのとも少し違います。
ターゲットが警戒心の強い人で、どこかで可能性を疑い始める場合があります。もちろん、確証はもっていません。それでもなにかおかしいと思い、わざと仕掛けてくる場合があるのです。問い詰められてばらすのは、別れさせ屋ではなく依頼者のほうで、抑えきれなくなりばれてしまいます。
仮に工作を仕掛けた工作員が問い詰められたとします。可能性はゼロではありません。しかし、探偵業として問い詰められても回避する研修を受けているため、簡単にばらしたりしないのです。そんな失敗をすれば、探偵業として生きていけなくなります。
ただし、悪徳業者や経験のない別れさせ屋の場合、そこまでの意識をもっていないかもしれません。こうした業者を選択した時点でリスクを抱えているといえるでしょう。
別れさせ屋がばれたときのリスク
別れさせ屋がばれたとき、どのような状況が生まれるかも考えておかなければいけません。これも別れさせ屋を依頼したリスクヘッジになるからです。
人間関係の悪化
別れさせ屋に依頼したことは、どこかで後ろめたさを感じます。自分自身が行動したのではなく、第三者が行動しているからです。別れさせ屋に依頼した状況は、確実に不信感を招きます。ターゲットとの人間関係は、当然悪化するでしょう。
実際には悪化ではすみません。ほとんどの場合で絶縁です。自分に置き換えてみるとわかりますが、絶対に信用できない存在として認識されます。許してもらえるものでもないからです。これは別れさせ屋を利用するリスクといえます。
ターゲットだけで済まないケースも考えておかなければいけません。親族や友人に事実を話すかもしれないからです。ほかの人間関係もずたずたになる可能性が出てきます。
裁判になるケース
別れさせ屋で強引に別れさせられたとします。この結果は必然的に起こったわけではなく、意図的に強制されたとしたら、訴訟になる可能性は十分に考えられるでしょう。これは依頼者でも別れさせ屋でも起こる可能性があります。実際に裁判になったケースも少なくありません。
裁判の事例でありますが、別れさせ屋が公序良俗に反していなければ違法と判断されませんでした。さらに別れさせ屋に依頼したこと自体は、違法とはいえません。限りなくグレーな存在ですが、弁護士費用などは持ち出しです。かなりのダメージを残すことになるのは間違いありません。
別れさせ屋の利用がばれないようにするための対策
別れさせ屋に依頼したことがばれないようにするには、いくつかのポイントがあります。理解していれば難しいことではありません。
情報をリークさせない
情報を知られることが、ばれる原因です。つまり、情報が手元になければばれることはありません。たとえば契約書などの書類は、家など共通の場所に置かないことが、リークしない方法です。共通の場所になければ、判明することは絶対にありえません。私書箱などを使う方法もありますし、相手方に書類を預けておくというのも有効です。
連絡方法も限定する必要があります。スマホやPCは便利ですが、履歴を残せるのがメリットでありデメリットです。この履歴を見られると、完全に露見します。履歴は完全に削除するほか、怪しまれる連絡は絶対にしないといった方法が有効です。
連絡をつける場合には、お互いわかる符号を使う方法もあります。名前を決めてお互いでしかわからないようにするのです。この辺りはしっかりした別れさせ屋なら、細心の注意を払います。
信頼できる別れさせ屋を選ぶ
別れさせ屋は、どこでもいいわけではありません。信用できる別れさせ屋を選ばなければ、ばれてしまう可能性が高まります。
別れさせ屋はターゲットを尾行することから、探偵業の許可が必要です。この許可の確認をするだけで、信頼できる別れさせ屋かどうか見えてきます。
情報を精査して依頼するのも大切です。口コミなどの情報を分析し、本当に安心できる業者か判断します。これは確実ではありませんが、ネガティブな情報が集まっているなら、軽々しなければいけません。
また、あまりに安い業者は、粗い工作をする可能性があります。どんな仕事でも同じですが、かかる費用はかかります。それを安くできるとしたら、そもそも発生する労力を削減するしかありません。つまり、人をかけずに行動することを意味しています。
別れさせ屋として、少人数で結果を出せるならいいでしょう。ですが、実際に工作は損な簡単ではありません。さまざまな状況を想定しなければ成功には導けない以上、必要な人材は確保します。チームを組んで交代しながら尾行するのも、ばれないようにする手段です。つまり、あまりに安ければ、ばれる可能性は下がりません。
別れさせ屋の利用がばれた事例紹介
別れさせ屋を利用したのがばれた事例をご紹介しますが、実際に起きたことを個人情報などに配慮しアレンジしてあります。内容的には変わりませんが、ばれた状況を知るだけでもリスクを減らせるでしょう。
引っ越したときに書類が出てきた
過去に付き合っていた相手とどうしても縁を切りたかったAさんは、別れさせ屋を利用して決別しました。その後、現在の妻と結婚したのです。円満かと思われていた生活が変わったのは、引っ越ししたときでした。
Aさんは基本的にまめな人で、書類などはすべて保管するタイプだったのですが、別れさせ屋の契約書も取っておいたのです。引っ越しのときに、この書類が妻によって片づけられました。当然、中身を読んでしまったのです。
妻はAさんに不信感を抱き問い詰めました。仮に過去の話でも、なにかあれば自分にも使うのではないかと思ったのです。引っ越しをしたのち、妻との関係が悪化してきたAさんは、最終的に離婚されてしまいました。妻との関係に問題はありませんでしたが、ほんの少しの不注意が招いた結果です。
怪しい行動でばれた
Bさんは、別れさせ屋を利用したことで安心していました。もう自分で手を下さなくても、不仲となったパートナーと別れられると思ったからです。
パートナーとの関係が悪化し、普段からイライラとしていたBさんは、まるで厄が落ちたかのようににこやかに生活するようになりました。もちろん、自分の将来が明るいと感じていたからです。
パートナーであったCさんは、Bさんの態度がおかしいことに気が付きます。なぜこの人はにこやかになったのか、これまでのような強い口調が消えたことに不信感を覚えたのです。その時期と同時に、Cさんに好意を寄せる人物が現れました。このタイミングはなにかおかしいと、勘のいいCさんは思い始めたのです。
ある日、Cさんは、Bさんに様子が変だと注意しました。あまりにもおかしいことを指摘している間に、さまざまな矛盾を感じたのです。もしかして、好意を寄せる人物の存在も含めて考えると怪しいと感じたCさんは、別れさせ屋を利用しているのではないかとBさんを問い詰めたのです。
Bさんは、Cさんから受ける詰問に最終的にギブアップ。自分でばらしてしまったのです。もちろん、工作は失敗に終わり、Cさんから損害賠償請求まで起こされる結果となりました。
まとめ
別れさせ屋を利用するのは、何ら問題があるわけではありません。ですが、倫理的な後ろめたさを感じるのは事実です。これがさまざまなミスを引き起こす結果となるのが、ばれた状況から見てとれます。
書類などは絶対にわからないようにし、細心の行動ができる業者選択も必要です。すべては準備段階から決まっています。知識を身につけ、自分を守ることも別れさせ屋を使うときには欠かせません。最終的に自分を守るのは自分の行動と決断であることを忘れないようにしましょう。